一觴一詠 酒を詠む

ワインエキスパートの悠です。
30歳で小さいワインのネットショップを起業、現在運営中です。
ブログにはワインに限定せず、日々飲んだ酒をアップしていきます。

ブログ名は【いっしょういちえい】と読みます。
一杯の酒を飲みながら、一つの詩を歌うことです。
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タグ:901号

七賢 純米酒 風凛美山 生酒 720ml 山梨銘醸
【2017年1月19日】

七賢純米酒風凛美山生酒_350

■テイスティングコメント
穏やかながら、しっかりと吟醸香が香る。
口に含むと、アタックは切れのあるミネラル感。
ミネラルリーな酸味の後に感じるのは、米のコクと苦味であり、辛口の味わいになっているが、フィニッシュに軽やかな甘味がありバランスが取れている。
白州の豊かな自然を彷彿とさせる透明感のある酒質。


■概要
産地:山梨県北杜市/山梨銘醸株式会社
酒米:国産米(ひとごこち、あさひの夢等)
アルコール:16度
精米歩合:70%
酵母:協会901号酵母
仕込み水:南アルプス甲斐駒ヶ岳の伏流水


中屋伊兵衛が寛延3年(1750年)創業。
300年の歳月に培われた秘伝の醸造法は、現在山梨銘醸の社員へと着実に引き継がれている。
古来の醸造法と現代の醸造技術の融合を図り、「酒造りとは何か…。」という答えを追い求めながら、「七賢」スタイルを築き上げている。

山梨銘醸は積極的に山梨県産の米を使用しており、平成十一年には農業法人を設立し、山梨県関係機関、地元農協、農家の皆さんと酒米生産グループを結成した。
以来一貫した米作りと酒造りを行っている。

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菊秀 純米酒 720ml(2017年4月)
【2017年4月27日】

菊秀 純米酒_450

■テイスティングコメント
控えめに、熟したバナナやメロンのような果実香が香る。
口に含むと、苦味を伴う豊かなコクから、透明感のあるミネラリーな酸へと繋がる。
押し寄せる米の旨味が、丸味を帯びた酒の骨格に見事に納まっている。
まろやかさと重心の低さが同居する濃厚な辛口で、鼻を抜ける香りにヒノキのようなニュアンスもある。


※冷よりは、常温かぬる燗が良さそうです。


繊細ながら荘厳な和楽器の旋律のような印象で、どこか懐かしい癒しを感じます。

菊秀 純米酒img2_550

■概要
産地:長野/橘倉酒造
酒米:美山錦(長野県産)
アルコール:15度
精米歩合:59%
酵母:協会901号(香露酵母)
酒母:速醸
仕込み水:八ヶ岳山系千曲川の伏流水(中軟水)


橘倉酒造は、信州・佐久で、江戸・元禄より三百数十年の歴史を持つ。
江戸以前に名主であった井出家は、年貢を納めながら余った米で日本酒を造っており、蔵として記録にあるのは、江戸、延宝五年である。
創業年の記録は無いが、三百数十年の歴史を持つ日本で最も古い蔵元の一つであり、江戸から明治にかけては、酒造りの他にも漢方薬なども手がけ、その歴史資料も数多く残っている。
屋号の「橘倉」は、先祖が平安時代には橘姓だったことから、橘の酒倉の意味に由来している。


信州佐久は北に浅間山、南に八ヶ岳を仰ぎ、美しい千曲川が流れ、標高700mの高原である。
もとより酒は、所謂「工業産品」に非ずして、美しい風土と微生物(麹菌の糖化作用と酵母菌のアルコール発酵)がもたらす「自然の賜(たまもの)」であるという信念のもと、酒造に適した寒冷な気候風土、清冽な水と豊富な米を以て、大地に根ざした酒造りを目指している。

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