一觴一詠 酒を詠む

ワインエキスパートの悠です。
30歳で小さいワインのネットショップを起業、現在運営中です。
ブログにはワインに限定せず、日々飲んだ酒をアップしていきます。

ブログ名は【いっしょういちえい】と読みます。
一杯の酒を飲みながら、一つの詩を歌うことです。
当ブログの写真や文章等の著作権は全て管理人に帰属しており、無断転載は禁止です。
初めての方はこちらをご参照ください。 ▶当ブログの趣旨

タグ:2012

Rosso del Contadino No.10 2012 Magnum Frank Cornelissen
ロッソ・デル・コンタディーノ No.10 2012年 マグナム フランク・コーネリッセン
【2014年9月13日】

コンタディーノ_500

■テイスティングコメント
【外観】
くすんだガーネット色。
グラスを伝うワインの涙の粘度は高い。


【香り】
華やかなブルーベリーのアロマに、シナモンのようなスパイス香が加わる。
バックにドライハーブのニュアンスもある。


【味わい】
溌剌とした酸味とゴツゴツした渋味があり、荒々しい。
ビオワインによく表れるナッツのような香ばしさを強く感じる。
とても熱(火山)を感じるワイン。

開けて一週間経っても、まだまだ元気です。


【イメージ】
感じるのは、熱、ゴツゴツした鉱石、溶岩等のマテリアルのような要素。
しかし焼き尽くすだけではなく、その遥か先に生命の躍動が感じられる。
大地由来のワインのようであるが、その根源は宇宙ではないかと思わせるほどのパワーを感じる。
生命起源論、パンスペルミア説が思い浮かぶワイン。

コンタディーノimg_500


【2014年5月23日】
コンタディーノ20140523

■テイスティングコメント
外観の成熟感はグルナッシュに似ていたのですが、飲んでみるとしっかりとタンニンがあります。
第二アロマが前へ出ていたので、前ヴィンテージとは違った印象でした。
前の年はもっとゴツゴツしていて煮えたぎったマグマのようでしたが、今回は綺麗に落ち着いていました。
それでも、やはりクレイジーな造りは健在で、楽しくいただきました。


暑い夏の日、夕立の後でも涼しくならない。
そんな中、黄昏時の道を歩いていく、そんなイメージです。

コンタディーノimg3_550


■概要
葡萄品種:ネレッロマスカレーゼ主体(サンジョヴェーゼ、ミネッラネーラ、カリカンテ、ミネッラビアンカ、カタラット、グレカニコドラート)

元エージェントのフランク・コーネリッセンが、2001年よりエトナ山麓でワインを造り始める。
No.10(2012年)は、No.9(2011年)より、火山的だと言われている。


無肥料栽培、不耗起、無除草剤、更にボルドー液も使用しない徹底された無農薬主義。
その為、葡萄は力強く育ち凝縮されていく。
二酸化硫黄は無添加でノンフィルター。
樽香も人的関与と捉えて、テラコッタの壺(アンフォラ)を醗酵、熟成に使用している。
ここまで徹底して人的関与を極限まで廃し、テロワールそのもののワインを造りだす。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

Sauvage Riesling 2012 Weingut Georg Breuer
ソヴァージュ・リースリング 2012年 ゲオルグ・ブロイヤー
【2014年8月24日】

ソヴァージュ2012_500

■テイスティングコメント
【外観】
グリーンがかったイエロー。


【香り】
爽やかなぺトロールと柑橘系のアロマが溶け合っている。


【味わい】
口に含むと、アタックは収斂性のある酸味、中間に鋭いミネラル感。
フィニッシュはフレッシュで溌剌とした印象を受ける。


【イメージ】
2003年のソヴァージュは、トルコを吹き抜ける潮風を感じました。
海はイメージできましたが、どちらかと言うと天空寄りのリースリングでした。
しかし、2012年のソヴァージュは、2001年のベルク・ロットランドの世界観を感じました。
先代の信念を継いでいる証でしょうか。
多少、華が見えるのは、女性が造りだす世界なのかもしれません。


飲んで彷彿とさせるのは、地底湖の底で輝く水晶。
遥か上から射す光を、受け止め鈍く反射している。
父に磨かれた原石は輝いている。
想いを受け止め、それを再現することを強く思う。
水晶は器、光は信念、反射は証。

水晶自身が光を放つ時は来るのだろうか。
その時が来れば、ドイツにも一筋の光が射すだろう。

ソヴァージュ2012img_500

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

l'Abboccatello 2012 V.d.T.Bianco
LE COSTE DI GIAN MARCO ANTONUZI
アッボッカテッロ 2012年
レ・コステ・ディ・ジャン・マルコ・アントヌツィ
【2014年8月22日】

アッボッカテッロ_500

■テイスティングコメント
【外観】
明るいイエロー。


【香り】
少し茶色になったリンゴの蜜の香り、貴腐のようなニュアンスもある。
熟したマンゴーのようなトロピカル的なアクセントもバックにある。


【味わい】
口に含むとジンジャーのようなスパイス感もあり、優しい口当たり。
飲んでいると、暖かい風を感じそう。


【イメージ】
南国、蒸し暑い夏。
熱帯モンスーン気候下の雨期。
真っ赤な夕日と原生林。
大地のパワーを感じます。


未加工のダイヤモンドのようなワイン。
素材のままで美しく完成されている。
嫌味なく身体に染み込んでいく。


Les Vins Contes Quille de Joieに似てます。
あちらも原生林でしたが、涼やかな初夏の渓流。
こちらは、熱帯。
これはテロワールの違いでしょう。


アッボッカテッロimg_500

■概要
葡萄品種:プロカニコ、マルヴァジア等。

国境を越えてパカレ(自然派ワインの達人)の下で研修を受けたこともある、若き新星。
ジャン・マルコ氏が(フランス人の彼女と)イタリア中部ラツィオのグラードリ村(荒れ地)に設立したワイナリー。
所有する畑は、カルデラ湖であるボルセーナ湖を見下ろす元火山だった場所で、ミネラルと鉄分を豊富に含んだ土壌。
ビオディナミ農法で、化学薬品は一切使わないが、物事に固執せず、常に新しいことに挑戦する躍進的な生産者である。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

このページのトップヘ