花春 濃醇純米酒 720ml
【2017年3月22日】

花春濃醇純米酒_550
花春濃醇純米酒2_550

■テイスティングコメント
バナナのような甘い香りと吟醸香が混ざり合い、控えめに香る。
口に含むと、濃厚な米の旨味が広がるが、だらだらと間延びせず、鉱物を彷彿とさせるミネラル感が心地よい切れ味を演出する。
名前の通り濃厚で肉厚な骨格で、飲んだ後の余韻は長い。


常温だと素っ気ないが、ぬる燗にすると酒が開く。
まろやかなコクと甘味のハーモニーが心身を癒す。


どっしりと重心が低く重い酒。
悠久の歳月を感じる石造建築のような安定感があります。

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■概要
産地:福島/花春酒造
酒米:会津産まいひめ100%
アルコール:15度以上16度未満
日本酒度:-1.5
酸度:1.7
精米歩合:55%
酵母:花春吟醸酵母
仕込み水:中硬水(超純水製造システムにより硬度は調整できる)


1718年に宮森久右衛門が鶴ヶ城外堀東門天寧寺口に酒造業を興す。
1868年に鳥羽伏見の戦いから戊辰戦争が勃発し、酒屋は消失するが、五代目井筒屋久右衛門が再建し酒造に着手する。
人々の心に「花のような明るさと、春のような和やかさ」を取り戻すべく、酒銘を、漢詩「花開酒国春」にちなみ「花春」と改めた。
2018年に300周年を迎える花春酒造は伝統を守りつつ、設備の機械化、省エネルギー化、環境への配慮、自動制御化等に取り組み、時代とともに進化している。