一觴一詠 酒を詠む

ワインエキスパートの悠です。
30歳で小さいワインのネットショップを起業、現在運営中です。
ブログにはワインに限定せず、日々飲んだ酒をアップしていきます。

ブログ名は【いっしょういちえい】と読みます。
一杯の酒を飲みながら、一つの詩を歌うことです。
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タグ:生もと

太平山 生もと純米 神月 720ml(2016年12月)
【2017年2月2日】

生もと純米神月_350
生もと純米神月2_550

■テイスティングコメント
吟醸香が穏やかに浮上する。
飲み口の第一印象は、エレガントでしなやかなミネラル感。
雑味は一切なく、透明感のある味わい。
決して薄いわけではなく、比喩するのであれば、水の旨味が口中に広がるようだ。
すっきりとした辛口で、良質な水が喉を通っていき、身体に染み込んでいくように感じる。


白神山地の透明感のある清涼な空気を肌に感じるような一本です。
しなやかな酒質で、清楚な女性を彷彿とさせます。

太平山生もと純米神月img2_550


著作者:ミック

■概要
産地:秋田県潟上市/小玉醸造株式会社
酒米:美山錦100%
アルコール:15度
精米歩合:59%
酵母:協会1701号
仕込み水:白神山地の伏流水(超軟水)
※スローフードジャパン燗酒コンテスト2015 最高金賞受賞


創業は明治12年(1879年)で、小玉久米之助が醤油・味噌の醸造を手がけたことから始まる。
明治40年には事業形態を会社組織に改組し、翌41年には秋田支店を設置するなど、秋田を代表する醤油・味噌醸造元として不動の地位を確立する。
その一方で、大正2年(1913年)からは酒造業にも着手し、地域で知名度のある名峰に由来する「太平山」ブランドの酒を発売した。
太平山は、全国新酒鑑評会など数々の鑑評会で金賞を受賞すると共に、平成五年には全国・東北・秋田と揃ってトップとなる三冠を達成する。
手間暇のかかる生もとや吟醸を主力としたこだわりの酒造りを続ける蔵元として知られている。

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初孫 純米吟醸 おりがらみ 生原酒 720ml 東北銘醸 (2016年12月)
【2017年1月9日】

初孫純米吟醸おりがらみ生原酒_450

■テイスティングコメント
溢れ出るほどの、華やかな果実香。
熟したバナナを使用したジュースのように、ジューシーな飲み心地。
パワフルに荒々しく押し寄せる米の旨味、甘味が口中を覆う。
そして、それを抑えるように感じるミネラル感、苦味が後味を引き締める。
おりがらみ、生原酒ならではのフレッシュ感溢れる一本。
 
■概要
産地:山形県酒田市/東北銘醸株式会社
酒米:出羽燦々
アルコール:17.5度
精米歩合:55%
酵母:山形酵母
日本酒度:+3
酸度:1.5
仕込み水:蔵の井戸水


酒田は江戸時代に「西の堺、東の酒田」と言われ、海上交通の要所として栄えた港町である。
酒井氏が明治26年(1893年)に、金久という銘柄を世に送り出し、酒造会社を設立したのが始まりだ。
昭和初期に当家に長男が誕生をしたのを機に、酒名を初孫と改めた。
初孫の蔵では、創業以来一貫して時間と手間のかかる昔ながらの伝統手法「生もと造り」による酒造りを行っている。


◆おりがらみとは
搾った直後に出てくるお酒は白く濁っており、通常は濁った部分を澱引きして出荷されるが、おりがらみとは澱の部分を少し残して出荷する酒。

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