一觴一詠 酒を詠む

ワインエキスパートの悠です。
30歳で小さいワインのネットショップを起業、現在運営中です。
ブログにはワインに限定せず、日々飲んだ酒をアップしていきます。

ブログ名は【いっしょういちえい】と読みます。
一杯の酒を飲みながら、一つの詩を歌うことです。
当ブログの写真や文章等の著作権は全て管理人に帰属しており、無断転載は禁止です。
初めての方はこちらをご参照ください。 ▶当ブログの趣旨

タグ:本醸造

寒梅 本醸造無濾過生原酒 720ml(2016年11月)
【2017年4月17日】

寒梅本醸造無濾過生原酒2_550

■テイスティングコメント
透明感はあるが、ややイエローに見える。
熟したマスクメロンや貴腐ワインの香りなど、華やかなフルーツ香が溢れる。
口に含むと、メロンにかぶりついたようなジューシーな果実味(旨味)。
追随するのは、滑らかな口当たりと、まろやかなコク。
丸みを帯びた骨格を感じ、一本通ったミネラリーな余韻へと続く。

酒名のイメージ通り、咲き誇った梅のように華やかな良い酒です。


寒梅本醸造無濾過生原酒img2_550

■概要
産地:埼玉/寒梅酒造
酒米:五百万石100%
精米歩合:65%
日本酒度:±0
酸度:1.4
仕込み水:甘棠院の井戸水(中軟水)


創業は江戸後期の文政4年(1821年)、武蔵の国、久喜で鈴木平兵衛が酒造りを開始。
久喜は関東平野のほぼ中心に位置し、米などの農作物に恵まれており、名刹甘棠院の裏山より、酒造りに適した仕込み水にも不自由しなかった。
鈴木家の出身は近江商人、日本三大商人の一つであり、現社長は七代目である。


寒梅の由来は蔵元サイトから抜粋。


★清酒「寒梅」の由来
漢詩の一説『魁春開雪中』(ハルニサキガケテセッチュウニヒラク)より。
雪中に咲く寒梅は万花の魁(サキガケ)をなすもので先取りであり先駆者である。
また、毅然として清楚、意志が強く忍耐強い気品に満ちた花・・・。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

帝松 熟成本醸造酒 『燗が旨い酒』 720ml
【2017年3月18日】


燗が旨い酒_550

■テイスティングコメント
バナナやメロンのような果実香と、綿あめのような甘い香り。
まろやかでコクのある米の旨味が酒質に立体感を与えている。
伸びやかなミネラル感が、フィニッシュを引き締めている。
1,000円以下という価格ながら、奥行きのあるしっかりとした旨口。


大地に根を下ろした樹のような存在感がありながら、気取らないカジュアルな一本。
普段飲みに最適です。


燗が旨い酒img2_550


■概要
産地:埼玉/松岡醸造
酒米 :国産米(山田錦、玉苗、備前雄町等)
精米歩合:70%
日本酒度:+3.0
酸度:1.3
アルコール度数:15度
仕込み水:秩父山系湧水(硬水)


土蔵造りの明治蔵でじっくり寝かせた本醸造酒。

冷:少々味気ない。
常温:フレッシュで切れのある味わい。
ぬる燗:吟醸香が際立ち、しなやかになります。
熱燗:芳醇な吟醸香が立ち、味わいがクリアになります。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

菊水 ふなぐち一番しぼり 缶 200ml
【2017年3月28日】

ふなぐち一番しぼり_550

ふなぐち一番しぼり2_550

■テイスティングコメント
外観は微かに黄色がかっている。
吟醸香は控えめだが、口に含むと、華やかなマスクメロンのアロマが鼻腔を抜ける。
口中に豊かなコク、酸味、ミネラル感が広がり、がっつりと米の旨味(甘味)が追随する。
生原酒ならではの若々しさ、凝縮感があり、余韻は長い。

そのパワー(コク)から、200ml缶には収まりきらないスケール感があります。
湧き出る海のような印象です。


ふなぐち一番しぼりimg2_550

■概要
産地:新潟/菊水酒造
酒米 :うるち米
精米歩合:70%
日本酒度:-3
酸度:1.8
アルコール度数:19%
仕込み水:加治川の伏流水(軟水)

1972年11月、日本初の生原酒缶として商品化に成功し、生酒ブームの火付け役となった画期的な商品です。
生酒は紫外線を嫌う性質なので、瓶ではなく、敢えて遮光性に優れたアルミ缶を採用しており、本来酒蔵でしか飲めなかった、酒そのものの味が楽しめます。

私は生酒を好んで飲みますが、毎回飲むには少々割高です。
しかし、安価な水のような純米酒は飲む気にもなれませんでした。
そのような時に、ふと手に取ったのが、こちらのふなぐち一番しぼりでした。
勿論、事前にネットで情報収集し、気になっていたこともありますが、飲んで驚きました。
仕事とは関係なく普段飲みなら、これで充分だと思えるほどの品質でした。
アルコールも19度と高いので、200mlでもボリュームがあり、一缶で満足できます。
まだ飲んだことのない方は、是非お試しください。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

このページのトップヘ