Rudesheim Berg Rottland Riesling Grand Cru 2001
Weingut Georg Breuer
リュデスハイム ベルク・ロットランド リースリング グラン・クリュ 2001年
ゲオルグ・ブロイヤー
【2014年8月24日】
【香り】
熟した柑橘系のアロマ。
ソヴァージュは柚子でしたが、ロットランドは蜜柑。
焼いたトーストの香ばしい香り、バター(人によってはクリームブリュレ笑)のニュアンスもあり。
【味わい】
奥深く力強い辛口。
鉱物のようなミネラルと酸味が口中に広がる。
【イメージ】
圧倒的に"大地"のリースリング。
その属性を通して、巨木の根が見える。
過去に飲んだリュデスタイム・ビショフスベルグ・BA 1993年も大地と巨木のイメージでした。
悠久の時を感じさせる世界樹でしたが、こちらも似ています。
しかし、こちらは木より大地、鉱石のイメージが強いです。
植物は地中に根を伸ばす。
地中深く鉱石とともに静かに存在する自然霊グノーム。
彼らは鉱石と岩石を通じ、大地の記憶を集め、植物を通してそれを運ぶ。
遥かなる大地の記憶。
人類より永くそこにあり続ける。
どこか幻想的なこのワインは、口に含むと大地そのものを飲んでいるようです。
葡萄により地中深くの養分を吸い上げられ造られるワインの性質上、あながち幻想とも言い切れないかもしれません。
大地の力を集約したようなポテンシャルはグラン・クリュの所以でしょうか。
飲み頃は、まだ10年弱先かもしれません。
■概要
ベルク・ロットランドは特級の中でも華やかと評される、ラインガウの恩恵を限りなく受ける最高の区画。
2001年はテレーザ女史ではなく、貴重な先代ベルンハルト氏のワイン。