Spatburgunder B 2002 Weingut Georg Breuer
シュペートブルグンダー B 2002年 ゲオルグ・ブロイヤー
【2014年8月27日】
【香り】
第一アロマは、ほぼ感じず、第三アロマが表だって出ている。
香るのは干しいちじく、プルーン、ドライフルーツの香り。
なめし皮(皮のソファーっぽい)の要素もあり、樽由来のバニラ香が綺麗に重なる。
【味わい】
口に含むと、雑木林の腐葉土のような土の香りが鼻を抜ける。
まだ硬く、ゴツゴツしたタンニン(苦味)を感じる。
【イメージ】
色彩は秋の雑木林で、朽ち果てそうな巨木。
そうでありながら尚、人より残りの寿命が途轍もなく永い。
このワインは確かな存在感と、儚さを併せ持ちます。
どこかアカデミックな雰囲気で、イメージするのは、かの有名なフィンセント・ファン・ゴッホ。
37歳でこの世を去り、死後その才能が認められる。
彼は死して永遠の評価を得、何世紀先もそれは変わらないだろう。
生前に売れた絵はたった一枚。
【赤い葡萄畑】。
情景よりは、何となく"色彩"がイメージを呼んだ。
ゴッホは何か特別なものが見えていたのかもしれない。
ピノ・ノワールはあまりポジティブな品種ではない気がする。
そう考えると、ゴッホとピノが持つ属性は似ているのだろうか。
■概要
白ワインの名手、ゲオルグ・ブロイヤー醸造所が造る赤ワイン。
"B"の称号は「Bergterrassen(急斜面)」のBをとったもの。
最も急斜面で良質な畑から収穫したブドウを使用。
新樽100%使用で、ボリューム感(存在感)が物凄い。