Pouilly Fume Balon de L 2009 De Ladoucette
プイィ・フュメ バロン・ドゥ・エル 2009年 ドゥ・ラドゥセット
【2014年8月10日】

バロン・ドゥ・エル_500

■テイスティングコメント
【外観】
グリーンがかった透き通ったイエロー。


【香り】
マールボロ並みのハーブ香でありながら、仏産らしい繊細さを併せ持つ。


【味わい】
凝縮された果実味と酸味、ミネラル感が口中を覆い尽くす。
あと10年は寝かせられるポテンシャル。


【イメージ】
溢れるようなミネラル感から、やはり海をイメージします。
世界のどこよりも海を感じる場所。
青い空とエメラルドグリーンの海、豊かなサンゴ礁、白い家。


ロワールなのに、この季節(熱)を感じるのは、2009年だからでしょうか。
海のイメージは、テール・ブランシュ土壌を考えると妥当かもしれません。


何かに例えるなら、エーゲ海上に浮かぶサントリーニ島。
青い海と、白い地平線のコントラスト。


豊かなミネラルと揺るがない重力(存在感)。
母なる海に抱かれる安堵感。


このワインは海そのもの。
生命の源。


バロン・ドゥ・エルimg_500

■概要
葡萄品種:ソーヴィニヨンブラン100%。


1787年にラドゥセットの先祖でフランス銀行頭取であったラフォン伯爵が、ルイ15世の内縁の娘よりシャトー・ドュ・ノゼを譲り受ける。
1805年にラドゥセット家が引き継ぎ、1972年に弱冠21歳でシャトーの経営を任された現当主パトリック・ドゥ・ラドゥセット男爵は根本的な醸造の近代化を図る。
1973年にフランスのトップクラスの白ワインの仲間入りを狙ってリリースしたものが“Baron de L”であり、現在はPouilly Fumeにおいて最も高台の地、サン・タンドランを中心に100ha以上の葡萄畑を所有している。