Wiltinger Braune Kupp Riesling Auslese 1999 Mosel-Saar-Ruwer
Le Gallais Egon Mu"ller 
ヴィルティンガー・ブラウネ・クップ アウスレーゼ 1999年
ル・ガレ エゴン・ミュラー(競売会用ボトル)
【2014年7月26日】

ヴィルティンガー・ブラウネ・クップ_500

■イメージ
まず思い浮かんだのが黄金色のサトウキビ畑。
風に吹かれてるサトウキビ畑に、麦わら帽子を被った白いワンピースの女性が佇んでいる。
冷涼の地で造られたはずなのに、どこか暖かさを感じる風が吹く。

こちらのリースリングは天空でも大地でもない。
広い蒼空と黄金色の畑、空と大地の両方の性質を併せ持つ。
そのバランス感は、地球の中心にいるようです。

宇宙や世界樹のような人知の及ばない領域ではなく、誰もが手に届く範囲内。
誰もが心に持っている、しかし普段は忘れているような、どこか遠い日の記憶。

佇んでいた誰かは、セピア色に染まった思い出の中の自分?
近くて遠い、そんなワインでした。

ヴィルティンガー・ブラウネ・クップimg_500

■概要
エゴン・ミュラー家はドイツのロマネ・コンティと評価され、ドイツが世界に誇る世界最高峰の白ワイン生産者。
リースリングにこだわり、厳選された葡萄畑から、極少量のリースリングしか収穫せず、天然酵母による伝統的な醸造法を守り続けている。
エゴン・ミュラーは、糖度に基づいた、ドイツワインの格付けに懐疑的で、独自の厳しいハードルを設けている。

ドイツワイン法では、ラベルに<村名+畑名>を表記しなければならないが、 5つの特別な単一畑(オルツタイルラーゲ)に限っては例外で畑名だけの表示が許されており、シャルツホフベルガーはその一つである。