Bourgogne Aligote 2007 Domaine Leroy
ブルゴーニュ・アリゴテ 2007年 ドメーヌ・ルロワ
【2014年9月8日】
【香り】
凝縮した硫黄の香りに栗の皮のニュアンス。
そこにグレープフルーツやバニラの香りが混在する。
【味わい】
一瞬、飲むのを躊躇するほどのカオス(硫黄臭)を感じる。
口に含むと、凄まじく凝縮した酸味(パワー)だが、レモンをそのまま絞ったような純朴感がある。
香り高いが、飲むと嫌味なく身体に吸収されていく。
【イメージ】
まるで満月の色のワイン。
香り、味、全てのスケールが巨大。
無重力の中に浮かぶ、巨大な満月。
その月面から見たダイヤモンドリング。
真空ゆえの輝きは、遥か彼方まで伸びていく。
背後からは数億年前の光が届く。
そのような不思議な感覚でした。
ある領域に達したビオディナミは、飲むと宇宙のイメージが見えることがあります。
ドーヴネは宇宙から見た地球。
メゾンのグラン・オルディネールは月の砂漠、星の欠片。
今回のドメーヌもやはり宇宙、月、星々の印象を受けました。
初日は明る(硬)過ぎて、細部まで覗けませんでしたが、4日目辺りから開き始めました。
一口飲んだだけで、思わず顔が熱くなるくらい心が揺さぶられました。
アリゴテでこの品質は素晴らしいです。