一觴一詠 酒を詠む

ワインエキスパートの悠です。
30歳で小さいワインのネットショップを起業、現在運営中です。
ブログにはワインに限定せず、日々飲んだ酒をアップしていきます。

ブログ名は【いっしょういちえい】と読みます。
一杯の酒を飲みながら、一つの詩を歌うことです。
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カテゴリ:ワイン > ドイツ

Brauneberger Juffer-Sonnenuhr Riesling Spaetlese Goldkapsel 1991
Weingut Fritz Haag
ブラウネベルガー・ユッファー・ゾンネンウアー リースリング シュペートレーゼ ゴールドカプセル 1991年 競売会ボトル
フリッツ・ハーク
【2014年10月21日】

フリッツ・ハーク1991_500

■テイスティングコメント
【外観】
グラスに注ぐと、僅かに気泡が見える。
外観は淡く透明感のあるハニー色。
表面に艶があり、品質の良さを物語っている。


【香り】
黄色い花を思わせる可憐で華やかなアロマが香る。
リースリング特有のペトロールは自己主張せず弱い。


【味わい】
口に含むと、感じるのはみずみずしい酸味で、この特徴はヴィンテージ由来のもの。
1991年はヨーロッパ全域で天気は芳しくなく、そこまで評価される年ではない。
しかし、そのみずみずしさがワインのフレッシュ感に繋がり、全体的に軽やかな印象を与えている。
意図的か偶発的か分からないが、前者であるなら秀逸な生産者である事を証明している。

エゴンを彷彿とさせるバランスの良さ、優しい甘味と酸味が見事に同調している。
その性質には酸の柔らかさが重要で、樽も一役買っているように思える。


【イメージ】
イメージするのはオーストリアとの国境、グライナウ村の短い夏。
涼やかな風に乗って仄かに香る可憐な花の存在。
白い服を着た女性が佇み、微笑んでいるようなワイン。


Wiltinger Braune Kupp Le Gallais Egon Mu"ller Mosel-Saar-Ruwer Auslese 1999
エゴンのブラウネ・クップと似たイメージを持ちました。

フリッツ・ハーク1991img_500

■概要
葡萄品種:リースリング


フリッツ・ハークの創設は1605年。
ブラウネベルクの急斜面に畑を持ち、エゴン、プリュムと同格とされる実力者。
収穫は全て手摘み、天然酵母を用い、ステンレスだけではなく樽も使う。

ユッファー・ゾンネンウアーとは乙女の日時計を意味する畑名であり、実際に日時計は存在する。

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Spaetburgunder Weisherbst Qualitaetswein 2006
Weingut Meyer-Nakel
シュペートブルグンダー・ヴァイスヘルプスト 2006年
マイヤー・ネーケル
【2014年9月1日】

マイヤー・ネーケル_500

■テイスティングコメント
【外観】
明るく透明感のある淡い茜色。


【香り】
甘酸っぱいイチゴのアロマが鼻腔をくすぐる。
控えめで、それでいて繊細な香りがグラスからこぼれる。


【味わい】
伸びやかなミネラルが、ワインをフレッシュに保っている。
酸味とミネラル由来のコクがワインの骨格を形成している。


【イメージ】
外観と香りから、儚げでセピア色のような印象を受けます。
豊かなミネラル感が鉄と錆を彷彿とさせるので、例えるなら夕方の教会のような印象。

外は夕焼けで教会の中は薄暗く、錆びた鉄の香り、湿った土の香りが立ち昇り、空気はひんやりしている。
ステンドグラスから、淡く蒼い光が漏れており、厳かで涼やか、途方もない時間を感じる。

イメージは、ゴシック建築のケルン大聖堂。

"綺麗"は時間とともに劣化していくが、"美しい"は時間の経過とともに洗練されていくもの。

今を見て、昔を空想して思わず当時を見たくなるような、切なくなる感じです。

今(フレッシュ感)と昔(熟成感)が見事に一つになっているバランスの良いロゼワイン。

マイヤー・ネーケルimg_500

■概要
ヨーロッパワイン産地の北限、アール地方の著名な醸造所。
ドイツのバリック醸造の先駆者であり、赤ワインの名手。
ヴァイスヘルプストとは特定地域、単一品種使用、QbA以上で造られるロゼワイン。

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Spatburgunder B 2002 Weingut Georg Breuer
シュペートブルグンダー B 2002年 ゲオルグ・ブロイヤー
【2014年8月27日】

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■テイスティングコメント
【外観】
明るく深みのあるルビー色。


【香り】
第一アロマは、ほぼ感じず、第三アロマが表だって出ている。
香るのは干しいちじく、プルーン、ドライフルーツの香り。
なめし皮(皮のソファーっぽい)の要素もあり、樽由来のバニラ香が綺麗に重なる。


【味わい】
口に含むと、雑木林の腐葉土のような土の香りが鼻を抜ける。
まだ硬く、ゴツゴツしたタンニン(苦味)を感じる。


【イメージ】
色彩は秋の雑木林で、朽ち果てそうな巨木。
そうでありながら尚、人より残りの寿命が途轍もなく永い。

このワインは確かな存在感と、儚さを併せ持ちます。

どこかアカデミックな雰囲気で、イメージするのは、かの有名なフィンセント・ファン・ゴッホ。
37歳でこの世を去り、死後その才能が認められる。
彼は死して永遠の評価を得、何世紀先もそれは変わらないだろう。

生前に売れた絵はたった一枚。

【赤い葡萄畑】。

情景よりは、何となく"色彩"がイメージを呼んだ。
ゴッホは何か特別なものが見えていたのかもしれない。


ピノ・ノワールはあまりポジティブな品種ではない気がする。
そう考えると、ゴッホとピノが持つ属性は似ているのだろうか。

B2002img_500

■概要
白ワインの名手、ゲオルグ・ブロイヤー醸造所が造る赤ワイン。
"B"の称号は「Bergterrassen(急斜面)」のBをとったもの。
最も急斜面で良質な畑から収穫したブドウを使用。
新樽100%使用で、ボリューム感(存在感)が物凄い。

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