Chambolle Musigny 1996 Domaine George Roumier
シャンボール・ミュジニー 1996年 ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ
【2017年2月16日】

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■テイスティングコメント
【外観】
明るくて透明感のあるガーネット色。
ワインの涙はサラサラしており、グラスの底は霞んで見える。

【香り】
甘酸っぱいラズベリーや、芳醇なブルーベリーのアロマが漂う。
豊かな果実香と共に、シナモン、クローヴ等のスパイス香も感じる。

【味わい】
口に含むと、豊かな酸味と、ゴツゴツしたタンニンが広がる。
濃厚で凝縮感があるが、骨格の印象はエレガントで繊細。
野生的な荒々しさと気品を併せ持つ隙のない印象。
対照的な要素が存在している複雑な造り。

【イメージ】
畑や農夫、生産者の汗と涙が透けて見えそうな一本。
無骨だが、真摯な情熱を感じる純朴なワイン。
エレガントと評価されているワインですが、決して華やかな世界観ではなく、実直で仕事熱心な初老の男性をイメージしました。

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■概要
ブルゴーニュでもトップクラスの人気を誇るこのドメーヌの当主はクリストフ・ルーミエであり、シャンボール・ミュジニーに本拠を置く。
1924年にクリストフの祖父、ジョルジュが設立し、0.1haのミュジニーはドメーヌ創設時からジョルジュが賃貸耕作していた区画を、1978年になってようやく父のジャン・マリーが買い取ったものである。


醸造においては2003年に選果台を導入し、畑での選果に加え、醸造所でも葡萄の選別が行われるようになった。
発酵容器は1998年までは木製開放桶だったが、2009年以降はほぼ100%ステンレスタンクに切り替わっている。
通常、除梗率は75%で25%の梗を残すが、2009年のような暑い年は敢えて50%残すことでワインにフレッシュ感を与えている。
ミュジニーは収穫量が少ないため、嵩を上げるために100%全房で醸造し、12〜13度で6日ほどの低温マセレーション、自然発酵している。
計16ヶ月の樽熟成を施すが、ミュジニーは澱引き時に古樽に移し替え、樽香が付き過ぎることを避けている。

ミュジニーに限らず、全体的に新樽率が低いのは、テロワールを体現するためである。
前に述べた信念のもと、化学薬品、化学肥料、除草剤の使用を廃止をしており、清澄、濾過も行わず、そのワインのポテンシャルを引き出している。