一觴一詠 酒を詠む

ワインエキスパートの悠です。
30歳で小さいワインのネットショップを起業、現在運営中です。
ブログにはワインに限定せず、日々飲んだ酒をアップしていきます。

ブログ名は【いっしょういちえい】と読みます。
一杯の酒を飲みながら、一つの詩を歌うことです。
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2017年09月

雪の茅舎 秘伝山廃 純米吟醸 生酒 720ml 齋彌酒造店
【2017年1月9日】

雪の茅舎秘伝山廃純米吟醸生酒_450

■テイスティングコメント
グラスに注ぐと、グレープフルーツなどの柑橘系のアロマが華やかに香る。
口に含むと、生酒ならではの豊かな米のコクと旨味が押し寄せ、それを山廃由来のミネラリーな酸が分断する。
この酸味の性質で余韻が甘くなりすぎず、半甘で爽やかな喉越しを実現している。
山廃にしては、非常に透明感のある綺麗な酒質であり、抜栓してから三日ほど経過すると、穏やかな印象に変化する。
 
■概要
産地:秋田県由利本荘市/齋彌酒造店
酒米:秋田酒こまちなど
アルコール:16度
精米歩合:55%
仕込み水:蔵内の湧水


齋藤彌太郎が、明治35年(1902年)に創業した。
当時のまま残る住宅、店舗、蔵など11棟が国の登録有形文化財に登録されている。
20年以上前から酵母の自家培養に取り組み、選抜した酵母で独自の香味を生み出し、安定した酒質を醸している。
その際には、異なる種類の酵母が混じらないよう、「もと」と「もろみ」の管理には細心の注意を払う。
「山廃」にこだわり、下記の三点を重要視している。
 
★三無い造り
【櫂入れをしない】
 酵母の働きにまかせて、長い時間をかけてじっくり醸された酒には、まろやかで豊かな風味があります。
【濾過をしない】
 厳選した原料米をゆっくりと半分ほどまで磨き、醸して搾られた酒は、そのまま加工されることなく蔵出しされます。
【割り水しない】
 搾った酒は、水を加えられることもなく、醸された旨み成分がそのまま盃に注がれます。


★のぼり蔵とは
酒蔵は傾斜地に建てられ、高低差が約6メートルある一番上の精米所に米が運ばれ、酒造りが始まる。
敷地内で湧き出す伏流水で仕込まれ、工程が進むにつれて下に移動していく。
登っていった米が日本酒となって下に下ってくる仕組みだ。


秋田県由利本荘市は秋田県の西南部に位置し、秀麗秋田富士・鳥海山麓にひろがる山と川と海のある街で、西は日本海に面し、中心を子吉川が流れている。
流域には「江戸で関とる」と言われた本荘米を産する肥沃な子吉平野が広がっており、気候風土も酒造りに適している。

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純米酒 辛口 720ml 神亀酒造(2016年8月)
【2016年12月22日】

純米酒辛口_450
純米酒辛口2_450

■テイスティングコメント
米の香りが静かにグラスからこぼれる。
豊かな酸味を感じるが、それが伸びやかでエレガントな印象を与えている。
栗の皮のような香しさが存在し、シェリーのような風味で強い個性があるものの、飲み飽きさせない確固たる地盤(信念)がある。
燗にすると酒質がほぐれ、まろやかなコクが口中に広がる。
抜栓してから20日程経過すると、強い個性は無くなり、米の甘味を感じる。
 
■概要
産地:埼玉県蓮田市/神亀酒造株式会社
酒米:酒造好適米100%(山田錦等)
アルコール:15度以上16度未満
精米歩合:60%
仕込み水:地中500mから汲み上げた秩父山系荒川の伏流水(硬水)

1848年(嘉永元年)創業し、現在はJR蓮田駅近くで酒を醸造している。
神亀の由来は、敷地内にあった天神池に棲む神の使いの亀に因む。
1987年(昭和62年)仕込む酒すべてを純米酒とし全量純米蔵となり、これは醸造用アルコールが当然のように使われていた当時では戦後初であった。
十数年前より有機栽培酒米を使用しているが、この蔵の何よりの特徴は、最低二年以上は熟成させてから出荷するというスタイルだ。
独特の旨味やコクは飽きることなく、特に燗酒にすることによって真価を発揮する。

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しぼりたて山廃 純米生原酒 720ml 香住鶴(2016年 冬)
【2016年12月22日】

しぼりたて山廃純米生原酒_450
しぼりたて山廃純米生原酒2_450


■テイスティングコメント
穏やかだが、しっかりと吟醸香が香る。
口に含むと、まず山廃と兵庫北錦由来の豊かな酸味が広がる。
その後、バナナジュースのようなフルーティーな甘味が喉を通る。
苦味を伴うミネラル感と、米の旨味、コクが混ざり合い、舌上の余韻を彩る。
生原酒ならではのフレッシュな味わい。
冬季限定酒。
 
■概要
産地:兵庫県美方郡香美町/香住鶴株式会社
酒米:兵庫北錦100%(兵庫県産)
アルコール:18度
精米歩合:63%
仕込み水:兵庫県最高峰(1510m)、氷ノ山を源とし日本海に流れ込む清流矢田川と、その矢田川の支流である幸谷川の地下50mより汲み上げた伏流水(軟水)


創業は享保10年(西暦1725年)で、香住鶴は、当時遠く京を離れた応擧と門下生達の心を慰めた酒であると言われている。
大戦後、灘ブランド志向により苦労するも、品質重視の経営方針を継続し、昭和50年代から販売数量が増加する。
他とは一線を画す酒を目指して、昭和42年より「山廃仕込」にこだわり普通酒にも採用、平成11酒造年度より更に「生酛造り」を復活させ、平成23酒造年度より全ての仕込みで「山廃」又は「生酛」を採用する。
原料米は全て酒造好適米(山田錦、五百万石、兵庫北錦)を使用し、常に高品質な酒造りを目指している。


★兵庫北錦とは
「なだひかり」と「五百万石」 を掛け合わせ開発された品種で、兵庫県の北部でしか作られていない。
軟質米で、ふくらみのある酸味を有する酒ができる。

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