菊水 ふなぐち一番しぼり 缶 200ml
【2017年3月28日】
■テイスティングコメント
外観は微かに黄色がかっている。
吟醸香は控えめだが、口に含むと、華やかなマスクメロンのアロマが鼻腔を抜ける。
口中に豊かなコク、酸味、ミネラル感が広がり、がっつりと米の旨味(甘味)が追随する。
生原酒ならではの若々しさ、凝縮感があり、余韻は長い。
そのパワー(コク)から、200ml缶には収まりきらないスケール感があります。
湧き出る海のような印象です。
■概要
産地:新潟/菊水酒造
酒米 :うるち米
精米歩合:70%
日本酒度:-3
酸度:1.8
アルコール度数:19%
仕込み水:加治川の伏流水(軟水)
1972年11月、日本初の生原酒缶として商品化に成功し、生酒ブームの火付け役となった画期的な商品です。
生酒は紫外線を嫌う性質なので、瓶ではなく、敢えて遮光性に優れたアルミ缶を採用しており、本来酒蔵でしか飲めなかった、酒そのものの味が楽しめます。
私は生酒を好んで飲みますが、毎回飲むには少々割高です。
しかし、安価な水のような純米酒は飲む気にもなれませんでした。
そのような時に、ふと手に取ったのが、こちらのふなぐち一番しぼりでした。
勿論、事前にネットで情報収集し、気になっていたこともありますが、飲んで驚きました。
仕事とは関係なく普段飲みなら、これで充分だと思えるほどの品質でした。
アルコールも19度と高いので、200mlでもボリュームがあり、一缶で満足できます。
まだ飲んだことのない方は、是非お試しください。