Chablis 1er Cru Mntee de Tonnerre 2004 Francois Raveneau
シャブリ プルミエ・クリュ モンテ・ド・トネル 2004年 フランソワ・ラヴノー
【2014年9月3日】

モンテ・ド・トネル_500

■テイスティングコメント
【外観】
褐色がかったゴールドイエロー。


【香り】
香りのアタックで、ヨード香を感じる。
実際にシャブリからここまで強い磯の香りを感じたのは初体験。
本当に海を感じる。


【味わい】
アタックは塩味を伴う凄まじいミネラル感。
鼻から抜ける第三アロマである栗の皮のようなニュアンスは高級の証。
仄かにバックにレモンを感じ、素晴らしい凝縮感(ポテンシャル)を持つ。


【イメージ】
潮の要素と確かな伝統から、海に浮かぶ、モン・サン=ミシェルをイメージしました。


トンボロ現象によって繋がるエンジェルロード。
引き潮によって沖まで引いた波が一気に押し寄せ、かつては多くのカトリック巡礼者を飲みこんだ死の教会。
大天使ミカエルは何を思うか、続いた道の先は現世か常世か。


どこか死(永遠?)を連想させるワインです。
頂点と言われて素直に頷いてしまいます。

シャブリの世界観が変わった一本です。

モンテ・ド・トネルimg_500

■概要
世界最高峰のシャブリの造り手、フランソワ・ラヴノー。
特級と一級ばかりだが、2007年からはACシャブリも造り始める。
モンテ・ド・トネルは良質と言われている右岸の一級畑。
通常はステンレス発酵だが、この畑は樽発酵(新樽約10%)。