l'Abboccatello 2012 V.d.T.Bianco
LE COSTE DI GIAN MARCO ANTONUZI
アッボッカテッロ 2012年
レ・コステ・ディ・ジャン・マルコ・アントヌツィ
【2014年8月22日】

アッボッカテッロ_500

■テイスティングコメント
【外観】
明るいイエロー。


【香り】
少し茶色になったリンゴの蜜の香り、貴腐のようなニュアンスもある。
熟したマンゴーのようなトロピカル的なアクセントもバックにある。


【味わい】
口に含むとジンジャーのようなスパイス感もあり、優しい口当たり。
飲んでいると、暖かい風を感じそう。


【イメージ】
南国、蒸し暑い夏。
熱帯モンスーン気候下の雨期。
真っ赤な夕日と原生林。
大地のパワーを感じます。


未加工のダイヤモンドのようなワイン。
素材のままで美しく完成されている。
嫌味なく身体に染み込んでいく。


Les Vins Contes Quille de Joieに似てます。
あちらも原生林でしたが、涼やかな初夏の渓流。
こちらは、熱帯。
これはテロワールの違いでしょう。


アッボッカテッロimg_500

■概要
葡萄品種:プロカニコ、マルヴァジア等。

国境を越えてパカレ(自然派ワインの達人)の下で研修を受けたこともある、若き新星。
ジャン・マルコ氏が(フランス人の彼女と)イタリア中部ラツィオのグラードリ村(荒れ地)に設立したワイナリー。
所有する畑は、カルデラ湖であるボルセーナ湖を見下ろす元火山だった場所で、ミネラルと鉄分を豊富に含んだ土壌。
ビオディナミ農法で、化学薬品は一切使わないが、物事に固執せず、常に新しいことに挑戦する躍進的な生産者である。