QbA Riesling 2011 Donnhoff
リースリング 2011年 デンホフ
【2014年8月20日】

デンホフ2011_500

■テイスティングコメント
【外観】
グリーンがかったイエロー。


【香り】
クラシカルなペトロールに、爽やかなレモンの香り。


【味わい】
エレガントな酸味とミネラル感。
爽やかで重心が高い味わい。
これはどちらかと言うと、"天空"寄りのリースリング。


【イメージ】
イメージは雪月花、風花が舞う蒼天の頂。


「雪月花時最憶君(雪月花の時、最も君を憶ふ)」


雪解けの山々。
そよそよと吹く風に、梅の香りが乗ってくる。
春を感じる空気に、どこか心が躍る。


新しい何かが始まる予感。
そんな楽しい未来を想像させてくれる明るいワイン。


エゴンにも天空と大地を感じ、デンホフにも青空、山の生命力を感じます。
方向性が似ているようで対極なイメージです。
デンホフの方が、正のエネルギーが強い、もしくは負のエネルギーが全くないイメージ。
天地双方の属性を表現している時点で、偉大な生産者だと思います。


デンホフ2011img_500

■概要
ヘルマン・デンホフはドイツ、ナーエ地方で著名な醸造所である。
1750年から家族経営で続く老舗で、現在ヘルムート・デーンホーフ氏により経営されている。
ナーエの複雑な土壌(テロワール)、この地域特有の火山岩、スレート岩、砂岩、粘板岩などの特徴を見事に表現している。
醸造の段階でも樽やステンレスタンクなどを使い分けており、有機栽培、低収量である。
1999年にはドイツワインガイド「ゴーミヨ」において最優秀生産者賞に輝いている。