Scharzhofberger Riesling Kabinett 2005 Egon Muller
シャルツホーフベルガー リースリング カビネット 2005年
エゴン・ミュラー
【2014年8月19日】
どこまでも黄金色。
天空が映っている泉のよう。
黄金色の空に、黄金色の蝶が舞う。
夏の夕立ち後、淡い虹とともに天空に橋がかかる。
天国へ向かう道筋?
常世と現世を結ぶ扉。
死者から生者への言霊。
この世の調和を保つ一筋の軌跡。
その先にある、自分次第で手に届く微かな光。
前回飲んだ、
Wiltinger Braune Kupp Le Gallais Auslese 1999 Egon Muller。
こちらのエゴンにも同じイメージが浮かびました。
まず黄金色(ヴィンテージ由来の色彩情報)、そしてどこか浮世離れした絶妙なバランス感。
この時は、"過去"と"未来"を表現しましたが、今回は"常世"と"現世"。
共通点は、リースリング由来の特徴、"天空"、"大地"、双方を併せ持つ、万能性。
この奇跡が、造り手とヴィンテージが織りなす偶然の賜物かは分かりませんが、この奇跡を生み出す、エゴンは偉大だと思いました。
■概要
エゴン・ミュラー家はドイツのロマネ・コンティと評価され、ドイツが世界に誇る世界最高峰の白ワイン生産者。
リースリングにこだわり、厳選された葡萄畑から、極少量のリースリングしか収穫せず、天然酵母による伝統的な醸造法を守り続けている。
エゴン・ミュラーは、糖度に基づいた、ドイツワインの格付けに懐疑的で、独自の厳しいハードルを設けている。
ドイツワイン法では、ラベルに<村名+畑名>を表記しなければならないが、 5つの特別な単一畑(オルツタイルラーゲ)に限っては例外で畑名だけの表示が許されており、シャルツホフベルガーはその一つである。
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