COTEAUX DU LANGUEDOC ROSE 2011 MAS JULLIEN
コトー・デュ・ラングドック ロゼ 2011年 マス・ジュリアン
【2014年8月5日】


コトー・デュ・ラングドック・ロゼ_500

■テイスティングコメント
【外観】
透明感のあるサーモンピンク。
夕暮れ前の空のような印象。


【香り】
スワリングすると、グラスから芳醇な果実香が立ち上る。
柑橘系のアロマが心地よく香る。


【味わい】
サクランボのようなピュアな酸味と、種をかじってしまった時のジーンとくる優しい渋味。
嫌みなく身体に染み渡る透明感。


【イメージ】
郷愁誘う茜色。
どこまでも夏色のワイン。


イメージするのは、それほど大きくない田舎町の神社。
夏祭りの花火大会が終わる頃合いのザワザワした感じ。
湿気を含む暖かい風が吹き、足元の腐葉土から立ち昇った熱気が、宵闇の冷気とともに流されていく。

祭りの喧騒は残りつつも、特に期待することは起こらなかった、ちょっと残念な雰囲気。
浴衣姿でクラスメイトと雑談して帰る田んぼの土手。
仲間とワイワイ飲んで、楽しく話す、そんなワインでした。

コトー・デュ・ラングドック・ロゼimg_500

■概要
葡萄品種:サンソー、グルナッシュ等

オリヴィエ・ジュリアンは、ラングドック地方モンペリエの北西約50kmに15haの葡萄畑を所有している。
彼の家系はこの地で4世紀にわたってワイン造りに携わってたが、1985年に彼が父の跡を継ぎ、自身で瓶詰め、販売するようになった。
葡萄畑は、40近い区画がカーヴの周囲35km四方に点在しており、石灰岩土壌等、5種類の土壌に、それぞれのテロワールにあった葡萄が栽培されている。
葡萄品種、区画ごと手摘みされ、平均収量は約30hl/haと極めて低く抑えられている。
醸造は基本的にはいくつかの品種が組み合わされて、一つのワインに仕上げられている。
オリヴィエ・ジュリアンは「ワイン造りは葡萄の木の剪定からはじまる」という信念を持ち、マス・ジュリアンでは、丁寧にワイン造りが実践され、ビオディナミの方法も取り入れている。